場所は「場所」ではなかった。
数々の悩みや不安に囲まれて

仕事も家庭もうまくいかない、そんな時は環境を変えた方がいいのだ!と数々の引っ越しと転職を繰り返してきた私。ですが、場所や環境を移しても、必ずや新しい課題や悩みに振り回されることが多かったのが事実です。
環境を変えた当時は、「これからうまくいくはず!」と思っていることが、1〜2年するとすぐにまた新しい課題に頭を悩ませる自分がいたのです。
場所を変えればいいと思っていたのに、こんなはずじゃない…行き場のない自分の思いにずっとモヤモヤしていました。
場所は自分の中にあったのかもしれない

それは私の趣味の中にありました。長年続けていた趣味に、ふと救われるような思いがしたのはここ最近のことです。
それまではあくまでも趣味は趣味のままで、それで自分を何か変えられると思ってもみなかったことです。
ですが、よく考えてみれば、その趣味を通じてあったことのない世代や地域の人に出会い、色んなことを副次的に考えるようになり、社会を見る目が少しずつ変わっていくのを感じました。
さらには、自分の心の中の整理や考えることや生き方に関しても、この趣味を通じて学んだことが影響していると感じるようになりました。
自分の中の拠り所

そこは物理的ではない場所だからこそ、実際には誰にも踏み入られることはない自分の精神世界です。
自分がその趣味を通じて感じて人生を生きることが、助け舟になり、拠り所であり前進を助けてくれることだろうと信じています。
今年は不思議といろんなことが、無理矢理頑張らなくてもなんとかやっていけているいい時間だと思っています。こんな年はあまりないのかもしれない。この幸せが怖い…そう思っている自分も事実です。いつかまた不幸が来るのではないか、そのために今何ができるかなんてそんなことを考えてしまいがちですが、この私の拠り所はどんな時でもそばにあるものと考えると、無理に未来を怖がって用意周到にしすぎることもないのかもしれない、と思うのです。
幸運も不運も合わせて起きるのが人生です。ハッピーエンドとは、すいもあまいも噛み締めた結果よくやったということなのならば、せっかくならばそれを味わってみるのも良いではないか、そんなふうに思わせてくれる自分の中の拠り所を大事に育てて行けたらいいなと思っています。