毎日、毎時、毎瞬、人間はずっと歳をとり続けています。
何かを持ち続けることについて

例えばたくさんのお金があっても、たくさんの不動産や嗜好品を持っていても、やっぱり生活で使うのはほんの少し。
そして使うものはすごくシンプルで機能的で、無駄がないものが多い。
だけど、世の中にはたくさんのものと選択肢、情報がまみれていて、私たちは一瞬一瞬でさまざまなものに触れさせられて、迷い続けている。
もちろん、だからと言って何も持たないというのがいいわけでもないし、なんの情報も遮断してしまったら、周りの人とコミュニケーションが取れなくなってしまう。
本当は、「手に余らないほどのものを大事に使う、それを見極める審美眼をつける」というのが私にとっては大事な価値に思います。
けれど、何も知らない人がいきなり審美眼を養えるわけもなく。だからこそ経験が重要だし、経験から自分なりのエッセンスを抽出する作業が大切なわけで。
今しかできないことは何か?

よく巷に溢れている本で「40歳までこれはしておきなさい!」みたいなタイトルがあります。ああいったものはすごくわかりやすいし、自分も気になって立ち読みしているけれど、正直どの年齢になっていてもやるべきことなんてほとんどないと思います。
ただ生きていればそれだけで本当はパーフェクト。
だけどこんなに物や情報が溢れている世界の中で生きているからこそ、自分は何者かを問われるような毎日を過ごしている人たちにとっては、周りとのギャップを感じざるを得ないと思います。
だからこそ、それに抗うのではなく、今自分がやってみたいことややらないと気がおさまらないことをやってみたらいいと思うのです。この時代には、誰も縛るような人は少なくなってきているし、もっともっと自由に生きられる社会になってきていると思うから。
経験は財産

私が今こうやってブログを書き続けられているのも、離婚や借金返済がなかったらあり得なかったことだと思います。
何事もなく全てが順調だったら、毎日苦労したことや学びを振り返る時間を取ろうとだなんて思わないし、自分で自活できるように働いたり会社を作ってみようと思うこともなかったでしょう。
物事の表面はごく一部に過ぎなくて、実はやってみたらもっといろんなことが見えてくるはずなんです。急いでゴールに向かうより、ゴールまでの道のりをたくさん寄り道してみるとぎゅっと身の詰まったオリジナルな人生になると思います。そしてそれは私の財産。
このブログもお金にはならないけれど、大事な私の財産です。