こころ

今からでも遅いことなんてない

以前からの夢ってありますか?私は一時期、アートディレクターになりたかった時がありました。

才能がないのか、やる気がないのか

絵を描くことが好きだった幼少期、微かなアート・デザインへの憧れを抱きながら、とにかく進学校だったので大学に行かねばと流されるように大学に行きました。

大学在学中も憧れを諦めることができず、画塾に通ったりしていました。夜な夜なイラストを書いたり、写真を撮ってみたり。それでもなかなか仕事に結びつくほどの力量があるとは思えず、そのままIT企業に就職しました。

そこからは仕事に打ち込んだり、結婚したり、借金返済のためにまた働いたりの日々…。

だけど最近落ち着いてきて、ふと思います。このままでいいのか?と。

旅先で出会った素敵な女性

ある冬に、一人旅をしていました。その旅館で一人の中居さんに出会い、とても感化されました。その方は私の5歳ほど年上の方で、その旅館で18年近く働いていると言います。

5年ほど前に、そのかたは思い立って通信制の美術学校に通い始め、日本画を書き始めました。現在も仕事の傍で日本画の制作を続けています。

アトリエを構え、創作に打ち込む姿はとても素敵でした。何か自分の表現したいことを突き詰め、自分と対峙していくひたむきな姿に胸を打たれました。

いつからだって始めることができる

私はもうすぐアラフォーとも呼ばれる年齢にもなってくるけれど、その先輩は既にその時にアラフォーでした。そして、生き生きと暮らすその姿を見て、「ああ、いつからだって始められるんだ」と強く感じたことを思い出します。

もしかしたら私には今そういうタイミングが来ているのかもしれないなと。始めることをためらう理由なんてもうどこにもありません。経済的にも自立してきたし、一人暮らしにも慣れ、誰かに何かを止められるようなこともないんです。

いつだってできるはずなのに、理由をつけて始められなかったのは自分。理由をつけるのはもうやめて、やってみよう。気の赴くままに。