お金

「これしかない」を「こんなにある」に変えて行こう

昨日の祝日はどんなふうに過ごしましたか?2月は祝日が多くて嬉しい限りですね。

今自分の手の中にあるもの

先週末、物件探しのこともあってお金の計算をずっとしていました。

あれも足りない、これも足りない。目標の資産額には程遠い…となって打ちひしがれていた時、ふと2年前くらいの手帳を見つけました。

そこには、ぎっしり借金の返済計画の予定が書き込まれていて、すごく悲観的な自分の日記や、そんな自分を鼓舞するように前向きな意思表示がありました。

考えてみれば、その時は今の家賃の半分くらいのオンボロ木造アパートで死刑囚のようにじっと毎日を過ごしていました。

お金がないから休日も平日も暇さえあれば副業をして、ご飯を作るキッチンも本当に狭くてほとんど料理ができないような場所だったから、お弁当を買って食べるのが1日の喜びでした。

100万以上のマイナスの金額が徐々に減っていくのを想像しては、頑張ろうと思っていました。離婚が正式に決まったもその時くらいだったでしょうか。自分にはもう何もないのだから、怖いものはないと思ったくらいでした。

好きなことができない日々

もちろん、好きなことをするお金も時間もありません。副業に勤しみ、楽しみは食事だけ。

洋服も安いプチプラ商品を着まわしていました。化粧品も贅沢はできないと、スーパーで格安の化粧水を買っていました。化粧品はファンデーションと眉毛だけ。

遊ぶ時間ないし、何より遊ぶことでお金が出て行ってしまうのが怖かった。家族に会う時だけお金を消費するような生活でした。

毎日決められたことをこなし続け、自分の楽しみは将来のことを想像していること。そんな生活は、2度としたくはないけど、とてもいい経験だったと思います。

自分がどんな人生を歩んでいきたいのか、自分にとっての最低限の生活はどんなものなのかをリアルに想像することができた時間だったから。

今はこんなにも恵まれていると思う

ユニットバスでお風呂につかることもできず、薄い壁に挟まれ両隣や下の階の人の声が丸聞こえの中、ただひとつ「借金を返さなきゃ、親に顔向けできない。このまま死ねない」と思って過ごしていた日々。

そんな時と比べると、今の生活は断然恵まれているのです。

毎日自分で食事を作れるキッチンもあるし、コーヒーを飲むお金もある。好きな洋服を買って、好きな場所で過ごせて、好きな時間に仕事をして、ちゃんと医療を受診できるし、株式投資するお金もできた。

あっという間の2年間で、いろいろあったことをうっかり忘れているけれど、今ってこんなに私は持っているんだと改めて思いました。

そして、「足るを知る」ということを身につけ最低限の楽しい生活を維持できたら、それだけで十分幸せな毎日だと思います。

ついないことに目が行きがちですが、こんなにも自分は今持っているということを感謝して噛み締めていきたい。