休日の昼間、ゆっくりしていたら、いきなり「ピンポーン」と訪問者が。コン、コココンと軽いノックが来たところで「なんか変だな…」と思っていました。
怪しい通信業の代理店担当者

その人は通信業の代理店担当だそうです。「この度、この一帯の電線が変わりまして、通信速度が改善されました。今こちらのリストにある、どちらかのwifiをご利用されていますか?」といきなり聞かれます。
明らかに怪しいですよね。何の目的で来たのか明確に言わずに、ひたすら今の通信環境について聞いてきます。
元々使っていたものの通信速度が遅く、光回線にしようかと思っていたところなので、「光回線が通りやすくなったんですよ!」という言葉に危うく騙されそうになりました。
そもそも1ヶ月前くらいに、プロバイダーの方に「光回線のプランに変更して欲しい」と頼んでいたのですが、管理会社に「壁に穴を開けるのがNGだから無理です」と断られていたんです。
でも、この怪しい業者の人は「工事はするけど管理会社に承諾はいらない」の一点張りです。おかしいな、本当にそうなのか?と半信半疑ながらも、今の通信速度だと仕事にならないので申込書に名前を書いてしまいました。
その後、電話番号を聞かれ、「1回確認の電話を後ほどするのでご対応ください」と言われ、その人は帰って行きました。
おかしい…と思い、その代理店の会社をネットで調べたり、資料をもう一度読み込むと、2点おかしな点が見つかりました。
1. 同じプロバイダーなのに解約しないといけない
以前プロバイダーの人に電話した時は、「今のプランで通信が遅くなってしまうのはこちらの問題なので、今のプランを解約するのではなく、光回線のプランへの移行として処理します。費用負担はありません。」と言われていました。
でも、今回この代理店を挟むと、「同じプロバイダーでも、プランの二重契約を防ぐために、一度解約していただきます。その場合、解約金がかかる場合があります。」と書かれているんです。
え、じゃあ直接プロバイダーに話して契約した方が良くない…?となりました。
2. やっぱり工事するときには管理会社に確認しないといけない
「工事はするけど管理会社に承諾はいらない」と言い続ける代理店の人が帰ったあとパンフレットをよく見ると、注意書きに「工事ができない場合があります。それは管理会社に断られた場合」と書いてあります。
…やっぱり工事するときには管理会社に聞かないとダメじゃん!となりました。
思考停止は、自分の身を危険に晒すこと

こういった通信業の代理店業者が狙うのは、一人暮らしの情報弱者だそうです。
なぜなら、一人暮らしの方が、訪問したらその場で契約してもらいやすいから。家族世帯だと「主人に聞かないと決められない」などの理由で、断わられやすいのを経験しているからでしょう。
情報弱者だと、「よくわからないど、月額料金が安くなって速度も速くなるなら!」と契約しがち。月額料金が安くても解約金が結構かかるなら、結局トータルの費用負担はトントンになるかもしれません。
業者はこういった勧誘で成約件数を増やせば増やすほど、委託料金の報酬が積み上がっていくので、契約さえ決まればあとはどうでも良いのです。
今回の経験は、とてもいい経験になりました。何か生活インフラを選択する時はきちんと調べて自分で決める癖をつけていきたいです。うっかり変な契約をしてしまわないように、自分できちんと考えて動いていこう。