貧富の差の前提とは?
同じ生活スタイル、勝ち組、負け組、そんな時代を生きてきた中で、よく聞くのは「日本もきっとこれから貧富の差がひらくのでは」という言葉です。
年金2000万円問題や、インフレするのに給料は増えない、増税など。日本で生活するには、どんどんお金が足りなくなるという現実に突きつけられるようになってきました。そんな中で自分の生活を見直してみて思うこと。それは…
生活の質を上げることは出来るけど、下げることはとても難しいということ。
食事ひとつ、交通手段ひとつ、美容費用に到るまで、今まで習慣化してきたものを変えるって思ったよりもとても難しいです。
家計簿を見直す中で、お金を増やすには出費を見直し、出費を見直すには生活スタイルを見直さなければならないことに気づきました。バブルを経験した親元で幼少期を過ごした私は、豊かになることはお金をかけなければなれないことという理想像を国民全体で目指す時代の価値観をそのまま受け継ぎました。
いい大学に入り、お給料のいい会社に入る、そうなるようになんとなく過ごしてきたけど、今の時代になって、それが一番いいかどうか疑問に思う機会が多くなりました。
洋服は安くてもそこそこいいものが買えるし、物もそんなにいらないし、ご飯もおいしいものを毎日食べるより、安くて美味しくて長持ちするものを好むようになっています。車もまだそんなに欲しいと思わないし、家もミニマムにしたい。
そうすると、幼少期に抱いていた理想像とは違う現実がやってきます。そう、時代の価値観が変わってきたのだと思います。
貧富の差って考えてみれば、物事を測る指標が「お金を持っていると豊か」だという考え方で成り立っている言葉だな…と。
時代の変化を目の前に、豊かさってもっと色々あるんだ、ということを理解するいい機会になったかな、と個人的には思います。
これからは貧富の差ではなく、生活スタイルのに好みの差が出てくるんだ。都市生活を好む人もいれば地方生活を好む人もいる。頑張ることを好む人もいれば、ゆっくりすることを好む人もいる。そんな違いが色濃く現れる時代なのかなと。
未来を悲観するのではなく、ポジティブに捉えたら、なんだか希望も持てますしね。