わたしらしく生きるとは
思い返せば、人生には「勝ち負け」があると言われる時代を生きてきた。勝ち負けの定義がどうやって出来上がってきたかもわかっていなかったのに、いつの間にか必死にレールに乗っかろうとしていた。
勉強かスポーツを頑張って、いい成績をとったらいい大学を出て、いい会社に就職をして、いい結婚をして、子供を育てて、歳をとって穏やかな老後を過ごす。
誰がそうしろと強制するわけでもなかったのに、世の中がそんな気がして、引けを取らないように追いつくのに必死だった。
でも、現実は違う。
いい会社に入れても、早期退職を迫られたり、リストラされたり、増えると思っていた給料は増えない。結婚しても、仕事が忙しくて家庭がおろそかになって、離婚をする。
どうしてこうなったんだろう、と思い返した先に、自分で考えて生きることを全部ではないけど、放棄していたのではないかと思った。
そんな時、自分らしく生きるということについて、たくさん考えるようになった。
正解は周りにない。憧れの人を見つけるのではなく、憧れの生き方を描く
よく女性向けの自己啓発本に「憧れの人をスクラップしてみよう!」みたいなことが書いてあるのですが、わたし自身、結構そういうのをやるとダメージが多いことがわかった。
結局その人の通りにはなれないし、人を好きになったり憧れたりするのに、条件的な良さを見いだすのが割と苦手だからだ。人のいい要素を自分に取り入れるってすごく難しい。元の考え方が違うし、どうしたいかも人の信条によって違うから。
結局、自分で見出して作っていくしかない。本当に小さな自分のことから実現して、見出していくことだと思う。
散歩や自然が好きなら、そういう場所に住もう、とか。仕事場は自宅にしたいと思ったらそういう仕事の仕方を選択するとか。
インターネットが普及して、仕事のほとんどがそれで成り立つようになって。人の気持ちもダイレクトに対面じゃないと伝わらないなんてこともなく、むしろインターネットだからこそ、素直になれたりということも起きている。
今の時代は、もう「わたしらしく生きれる時代」になっている。
昔の習慣を懐かしみ、しがみつき、不安になるより、そうなれる未来に自分の身を投じたい。心からそう思うようになってきた、今日この頃です。